オーストラリア領のココス・キーリング諸島はオーストラリアとスリランカの間、 インド洋上にある島々で、北キーリング諸島と南キーリング諸島というふたつの環礁群から形成されています。 インドネシアのスマトラ島から約1000km、最も近い陸地は同じオーストラリア領クリスマス島から約900kmに位置しています。 東インド会社のウィリアム・キーリングによって1609年に発見されたというのが通説になっていますが、 実際には1606年から1622年の間に発見されたのであろうといわれています。その後、英国人ヘアが労働者というか、 ありようは奴隷として100人ほどのマレー人を連れてココス諸島に到来し、やがて配下のロスがヘアを追放し、以来ロスの一族が事実上、 この諸島を支配しました。1978年オーストラリア政府がロス一族から諸島を買い取り、現在はココス諸島共同組合によって自治が行われています。 その間、1836年にはチャールズ・ダーウィンが訪島し、珊瑚礁形態の仮説を唱えたことで知られています。主島はウエスト島で、ほかにホーム島、 この2島のみに人がすんでいます。ウエスト島はオーストラリア系白人が多く占め、ホーム島にはこの諸島の経済を支える 大規模なココナッツ・プランテーションがあります。日本では長く無名であったこの諸島ですが、 故・鶴見良行氏の『ココス島奇譚』で漸くその名を知られました。この島ではシュノーケリングで美しいインド洋を堪能したり、 ダイビングをしたりというのが主な過ごし方です。複雑な歴史の渦に弄ばれながら、その個性ある自然を守り続けた諸島、 ダーウィンの注目した海で、ぜひシュノーケリングやダイビングを堪能してください。